こんばんわ!

アルプス鍼灸整骨院の大川です!

皆さんは今、風疹が全国的に流行しているのをご存知ですか?
国立感染症研究所の集計では、今年初めから7月22日までに全国で報告された患者数は776人。都道府県別では、東京都の167人、兵庫県166人、大阪府160人と続いており、都市部で流行しています。
患者全体の約8割が男性で、20~40代が目立っているのですが、この世代の男性は定期接種の機会がなかったり、接種率が低かったりして免疫のない人が多いためだと言われています。

まず風疹の感染経路ですが、風疹ウイルスによる飛沫(空気)感染または直接接触感染が原因とされており、潜伏期間は2~3週。初期症状(発疹の1−5日前)は微熱、頭痛、倦怠感、鼻水、せきなどがあります。
顔、耳後部から赤く癒合性のない点状の紅斑(発疹)が全身に広がり、多くは 3日~5日程度で消え、発症者の約25~50%に38~39度前後の発熱が3日程度続くとされており、耳介後部、後頭部、頚部のリンパ節の腫れが発疹出現5~10日前から数週間にわたりみられるとされています。

そして最も気を付けないといけないのが、妊婦の感染です。
妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、90%の胎児に様々な影響を及ぼすとされています。この先天性風疹症候群の典型的な三大症状は、心奇形・難聴・白内障です。11週~16週までの感染では10~20%に発生し、妊娠20週以降の感染で発生することはまれとされています。

特異的な治療法はなく、ワクチンによる予防接種が行われていますので、小児期に予防接種をしておくことをお勧めしますが、妊娠の可能性、または妊娠している方はワクチン接種は避けて、マスクの着用、手洗い、うがいの心がけ、人通りの多い所への外出は避けるなど、感染しないように注意してください!